2023.04.15 01:08おみくじ当山では行っていませんが、だれもがお参りする東京・下町の大きなお寺でおみくじを引くと「凶」が良くでるといわれているそうです。取材された方がそのお寺の担当の方に伺うと、「凶30%」「大吉17%」「吉35%」「半吉5%」「小吉4%」「末小吉3%」「末吉6%」の割合を江戸時代から変えていないそうです。…しかし「凶」の割合が多いですね!3割とは。そのお寺の方がおっし...
2023.01.07 08:38令和5年 新年のごあいさつ謹んで新春をお慶び申し上げます 良き年となりますよう御祈念申し上げます 弘法大師に「医王の目には途に触れてみな薬なり、解宝の人は鉱石を宝と見る」『般若心経秘鍵』ということばがあります。 優れた医者の目で見れば、道端の草花も薬草と映り、宝石が分かる人は、ただの石に見えるものにも光輝く宝石を見出す。世の中に無駄なものは一つもない。わたしたちも皆が大切な...
2022.11.27 08:28「花とその心 ー仏さまのいのちー」 「心を洗って香と為し、体を恭(つつし)んで華と為す。」 『性霊集 巻第八』 四季折々の小さくも美しい花の姿が、お寺の境内を訪れる人の心を和ませています。寒さが残る白梅の咲く頃に大切な奥様を亡くされた方、春のツツジの咲く頃、お孫さんが無事に生まれたことを亡くなった御主人に御報告に見えた方。花の姿と香りとともにそうした方々のことが思い出されます。 本...
2022.10.13 05:03秋の彼岸によせて1.彼岸について 彼岸は、インドの古語のサンスクリット語で「悟りの世界」を意味する言葉です。 語源は、パーラミター(波羅蜜多)の漢訳語「到彼岸(とうひがん)」からきています。 パーラミターとは「完成する」、「成就する」などの意味があります。 煩悩や苦しみから放たれて自由になる、仏さまの悟りの境地にいくことがパーラミターです。2.お彼岸をどうすごすか ご先祖様...
2022.03.29 23:43遠い地ウクウクライナでの戦争に、なぜ心が痛むのでしょうか1. 「袖(そで)振り合うも他生(多生)の縁」 私たちには10代遡ると1024人のご先祖がおられます。更に遡ると何千・何万のご先祖がおられるのです。 そのうち、たった1人欠けただけで、私たちは今ここにいません。またご先祖に兄弟がいると現代までに枝分かれしていきます。例えば今日、道ですれ違った人もご先祖までたどれば親戚かもしれません。2. 「世界が...
2022.01.07 02:54令和4年 新年のごあいさつ謹んで新春をお慶び申し上げます 穏やかな年となりますよう御祈念申し上げます弘法大師の言葉に「心暗きときはすなわち遇うところことごとく禍なり、眼明らかなれば途に触れて皆宝なり(性霊集巻第八)」とあります。大変な時こそ心を明るく、前を向いて 少しずつ進んでまいりましょう。道の先には幸せが待ってくれています。
2021.12.20 07:42願いの力 テレビ朝日(朝日放送)の 「ポツンと一軒家」というテレビ番組をご存じでしょうか。 毎回、人里離れた自然の中の一軒家に住んでおられる方を、スタッフが訪ねて紹介しています。御高齢の方も多いのですが、自給自足の生活の中、皆さん大変お元気なご様子です。こんな不便な所にと思ってしまいますが、「自分が生まれ育った思い出の場所だから」「ご先祖が大変な苦労をして...
2021.07.28 04:54暑中お見舞い申し上げます 暑さ厳しき中、また様々な困難の多い中、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます以下の弘法大師のお言葉は以前にもご紹介しましたが、もう一度… 蓮を観じて自浄を知り、菓(このみ)を見て心徳を覚る ー弘法大師ー『般若心経秘鍵』感染症の流行、地球温暖化に伴う異常気象による災害の発生等は、実は私たちの心のあり方と根底...
2021.05.16 02:41自然からのメッセージ テレビのニュースでは、めまぐるしく変化する世界経済の話や、スーパーコンピューター開発の話題の後、「明日は午後から雨が降ります。傘をお持ちください。」と天気予報が続きます。これだけ科学技術が進展して、気候は予測はできても、人間の自由に変えることはできないということですね。 魚も捕りすぎればいなくなってしまう。農業も連作をすれば土地が痩せて食物ができなくな...
2021.02.23 01:28いのちのつながり お寺での法事の参詣者に赤ちゃんがいると、お経の途中に突然ぐずって泣き出してしまうことがあります 八年前に亡くなった先代住職は、そんな時、その子のお母さんに「泣いても大丈夫ですから本堂で一緒に参列してあげて下さい。」と穏やかに伝えていました。法要後、「ご法事は、いのちの教育の場だから…。本尊さまに向かって、ご両親・兄弟...
2021.01.08 23:48令和3年 新年のごあいさつ謹んで新春をお慶び申し上げます 昨年は大変なことが多かったですね。 新たなる年、どうぞお元気でお過ごし下さいますよう 高山は風起り易く、深海は水量り難し、空際は人の察する無く 法身のみ独り能く詳らかなり。 ー弘法大師ー 「高山は風が起こりやすく、海の水の量は測ることができない。この空の果てがどうなっているのか人は分からない。ただ大いなる仏が知るのみである...
2020.11.24 23:16掛時計本堂内の右の柱に、大きな古い掛時計があります。 前面のガラスに薄れかけた字で、「昭和46年(1971年)寄贈」と書いてあります。この時計は亡くなった方の供養のために寄贈されたものなのです。 当時、小学生だった私は、その時から月に1度ネジを巻く仕事を与えられました。 それから50年の月日が経ち、昨年の11月いつものようにネジを巻くと、中から「バチン」と大き...