仏さまの喜び
1.仏さまへの道
亡くなった方は修行をして仏さまになられます。成仏するといわれる49日までの間に様々な仏さまの前で、生前行った過ちの懺悔をし、良い行いがあれば認めていただきます。まず生きている間に背中に背負い込んだ悩みや苦しみのリュックサックの紐を、初七日の仏様、不動明王の剣で切って頂いて、手に持つ縄(羂索)で、これから歩む仏さまへの道からはずれないように、しっかりと繋ぎとめて頂きます。
次に七日ごとに、二七日:釈迦如来(しゃかにょらい)三七日:文殊菩薩(もんじゅぼさつ)四七日:普賢菩薩(ふげんぼさつ)五七日:地蔵菩薩(じぞうぼさつ)六七日:弥勒菩薩(みろくぼさつ)七七日:薬師如来(やくしにょらい)
百箇日:観音菩薩(かんのんぼさつ)一周忌:勢至菩薩(せいしぼさつ)三回忌:阿弥陀如来(あみだにょらい)七回忌:阿閃如来(あしゅくにょらい)
一三回忌:大日如来(だいにちにょらい)三十三回忌:虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) 以上、たくさんの仏さまのお導きで、仏さまとしての修行を積んでいかれるのです。
2.仏さまの仕事
仏さまはこちらがお願いしなくても、いつも私たちの毎日の暮らしをいつも見守り、支えてくださっています。それが「仏さま」の仕事だからです。
仏さまが人々を救う時、手を差し伸べて、温かい言葉をかけ、慈しみの心で接します。この「体」と「言葉」と「心」の働きを、「三密…さんみつ」と言います。実は私たちも仏さまと同じように、この体と言葉と心の働きで、周りの人を幸せにすることができるのです。
1人1人がそれぞれの持ち味を生かして、周りの人々を幸せにすることが出来れば、この世の中が仏さまの世界に近づいて行きます。
3.仏さまの喜び
仏さまの一番の喜びは、生きている私たちがお互いを大切に、健康で笑顔を忘れずに毎日を暮らしていくことです。今日はこれから素晴らしいフルート演奏を皆様に聴いて頂きます。仏さまもきっと喜んで下さると思います。
(令和7年3月20日 春彼岸中日法会)
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